| 研究課題名 | 手の運動制御過程における視覚情報の役割 |
| レコードタイプ | 研究実績報告 |
| 報告年度 | 1995 |
| 研究期間 | 1995-1995 |
| 研究課題番号 | 07710050 |
| 研究代表者 | 工藤 信雄 (クドウ ノブオ) 新潟大学・人文学部・助手 |
| 研究代表者番号 | 10234452 |
| 研究機関 | 新潟大学 研究機関番号:13101 |
| 研究種目 | 奨励研究(A) 研究種目コード:210 |
| 研究分野[2] | 実験系心理学 研究分野コード:221 |
| キーワード | 視覚運動協応過程 / 運動制御 / 視覚的フィ-ドバック |
| 研究概要 | 静止した対象に手を伸ばす運動(reaching movement)には,まず対象の位置や距離,大きさを視覚的に分析し,その分析結果に基づく運動プログラムを中枢において決定,これを実行する過程が含まれる.では運動系はどのような視覚情報に基づき,運動プログラムの生成,運動の制御を行なっているのであろうか.本研究では,中心視と周辺視の機能を独立(視覚的フィ-ドバックの操作)させ,ポインティング運動の軌道とその変動性を分析することにより,ポインティング運動の制御過程における視覚情報の役割を検討した. 実験の結果,同一のタ-ゲットへのポインティングにもかかわらず,視覚的フィ-ドバックの操作によりポインティングの終始点誤差,空間変動に差が見られた.主たる新たな知見をまとめると, 1.タ-ゲットへのfoviationがない(周辺視条件)と,手とタ-ゲットとの相対的位置を分析できず,タ-ゲットの手前にポイントしてしまい,そのバラツキも大きくなった.しかし,横方向での誤差に差は見られなかった.このことは,運動の方向制御がフィ-ドフォワ-ド的になされており,従来言われてきたような,"周辺視=方向の制御"の図式が当てはまらないことを意味する. 軌道のバラツキは,初期時相の中心視条件でもっとも大きくなった.つまり,初期時相において周辺視に手を見ることができる利点は,方向の制御ではなく,相対的位置の比較に重要であることを示している. |