| 研究課題名 | 選択的注意事態における覚醒水準と事象関連電位に関する研究 |
| レコードタイプ | 研究実績報告 |
| 報告年度 | 1995 |
| 研究期間 | 1995-1995 |
| 研究課題番号 | 07710041 |
| 研究代表者 | 稲田 尚史 (イナダ ナオフミ) 旭川医科大学・医学部・心理学・教務職員 |
| 研究代表者番号 | 80193556 |
| 研究機関 | 旭川医科大学 研究機関番号:10107 |
| 研究種目 | 奨励研究(A) 研究種目コード:210 |
| 研究分野[2] | 実験系心理学 研究分野コード:221 |
| キーワード | 事象関連電位(ERPs) / 選択的注意 / 初期Nd / 非注意チャンネル / 音源定位 |
| 研究概要 | 1.目的・方法 注意チャンネルに対する探索負荷量や注意配分量が、非注意チャンネルの事象関連電位(ERP)にどの様に影響するかを調べるために、音源定位を手掛かりとする一次元選択課題遂行中の被験者から、ERPおよび反応時間を記録した。刺激は、800Hz純音を用い、条件毎に音源定位が異なる標的刺激、および、条件間共通で左右耳にそれぞれ呈示される非標的刺激からなる。被験者には、標的刺激を検出した際にマウスボタンの解放による反応を求めた。 2.結果 標的刺激と同側に呈示された非標的刺激に対するERPでは、注意チャンネルと同様な初期陰性成分が観察され、反対側に呈示された非標的刺激に対してはそれが生じないことが明らかとなった。また、標的刺激に対しては、標的検出を反映するP3bが生じ、非標的刺激に対してはP3aが生じたので、各条件において、被験者の注意は標的刺激(注意チャンネル)に限局して向けられていたことが示された。 3.考察 前注意的な刺激処理が、ERP初期陰性成分の振幅に反映される可能性が示唆され、選択的注意事態での前注意段階での刺激処理には、注意入力に対する意識的処理と同様な比較照合処理と、初期段階での処理打ち切りもしくは入力抑制の二つの段階が存在することが仮定された。すなわち、前注意的な刺激処理には焦点範囲が存在し、ここでの二つの段階はそれぞれ、焦点範囲の内・外での刺激処理様式の相違として対応づけられる可能性が示唆された。 今後、さらに標的選択負荷との関連や、多次元選択課題との関連等の要因について検討を行うことによって、覚醒水準と注意の焦点範囲との関連を明らかにできるものと考えられる。 |