| 研究課題名 | 嫌悪刺激のコントロ-ル可能性/不可能性と情動 |
| レコードタイプ | 研究実績報告 |
| 報告年度 | 1996 |
| 研究期間 | 1995-1996 |
| 研究課題番号 | 07610094 |
| 研究代表者 | 今田 寛 (イマダ ヒロシ) 関西学院大学・文学部・教授 |
| 研究代表者番号 | 60079613 |
| 研究機関 | 関西学院大学 研究機関番号:34504 |
| 研究種目 | 基盤研究(C) 研究種目コード:320 |
| 審査区分 | 一般 区分コード:03 |
| 研究分野[2] | 実験系心理学 研究分野コード:221 |
| キーワード | 情動 / 嫌悪刺激 / コントロ-ル / フィ-ドバック |
| 研究概要 | 本実験は、逃避不可能な電撃にフィ-ドバック刺激を後続させることが、逃避可能であることと同様の恐怖低減効果を持つか否かをCERとBELの両面から検討する目的で行われた。渇水状態のラットが摂水反応をしている場面で、音を条件刺激(CS)、電撃を無条件刺激(US)として条件づけた。その際、逃避可能な群(M群)、逃避不可能な群(Y群)、逃避不可能であるが電撃提示直後にフィ-ドバック刺激が提示される群(YF群)が設けられた。CERの指標としてはCS提示中の反応抑制を、BELの指標としては実験事態におかれている間全体の反応抑制を用いた。 実験1では、フィ-ドバック刺激が制止的になりうる最小ITI(30秒)を用いて条件づけを行った。その結果、BELについては、Y群、M群、YF群という順で高く、CERについては、M群、Y群、YF群という順で高かった。これらのうち、BELに関する結果は、先行研究とほぼ一致しているが、CERに関しては、M群がY群よりも高いレベルの恐怖を示しているという点で先行研究とは一致していない。 実験2では、フィ-ドバック刺激が制止的になり得ない最小ITI(5秒)を用いて条件づけを行った。その結果、BELについては、Y群、YF群においてのみ顕著に高く、M群では低かった。一方、CERについては、有意差はないものの、Y群に比べてM群およびYF群において高いレベルの恐怖が示された。つまり、BEL、CERのいずれにおいても、最小ITIを非常に短くした結果、実験1で見られたようなYF群における恐怖低減効果を消失したのである。 これらの結果より、CERとBELとでは、逃避可能性の持つ恐怖低減効果が異なること、そして逃避可能性とフィ-ドバックとでは、恐怖低減効果をもたらすメカニズムが異なっている可能性が示唆された。 |