| 研究課題名 | 目撃者証言の心理的研究-日常文脈における顔の認知と記憶- |
| レコードタイプ | 研究実績報告 |
| 報告年度 | 1996 |
| 研究期間 | 1995-1996 |
| 研究課題番号 | 07610091 |
| 研究代表者 | 厳島 行雄 (イツクシマ ユキオ) 日本大学・文理学部・助教授 |
| 研究代表者番号 | 20147698 |
| 研究機関 | 日本大学 研究機関番号:32665 |
| 研究分担者 | 山田 寛(ヤマダ ヒロシ):川村短期大学・助教授 (80191328) |
| 研究種目 | 基盤研究(C) 研究種目コード:320 |
| 審査区分 | 一般 区分コード:03 |
| 研究分野[2] | 実験系心理学 研究分野コード:221 |
| キーワード | 目撃証言 / 顔の記憶 / 事後情報 / 日常文脈 / 表情認知 |
| 研究概要 | 厳島は目撃証言に影響する諸要因のうち,現在もっとも研究が蓄積されている「事後情報効果」についてレビュ-を行い,誤情報効果(事後情報効果)と呼ばれる記憶の歪みを生み出す記憶のメカニズムを検討した.そして,オリジナルの出来事の記憶の変容に関する理論には,事後情報の内容によって元のオリジナルの記憶が失われるとする置き換え仮説(Loftus & Loftus1980),McCloskey & Zaragoza(1985)のバイアス仮説,共存仮説,モニタリングエラ-仮説のあることを指摘し,今後の研究方向を示唆した.これは認知科学誌に論文として発表された. 事後情報研究の新しい方法として,厳島は反復プライミングの方法を使用して,事後の情報として顔の部分情報を提示する方法で既知顔の認識メカニズムを検討した.ここでは反復プライミング量(判断の促進の量)を測度とした.その結果,顔の部分が先行して提示され,その後同一顔の全体が提示されて既知性判断を行う場合の方が,先行して全体顔,次に部分顔を提示する場合に比較して処理が速いことを認め,部分顔による認識では顔の初期情報の処理に影響が出ること(言い換えれば,部分から全体の処理が必要なこと)が明らかになった.この結果は第2回ICOM(Internatinal Conference on Memory, Italy)で発表された. 山田と厳島は,顔の表情の認識を取り上げ,特に顔面表情のカテゴリ-化がどのようなメカニズムで生起するのか,従来の説明モデルを吟味して実験的検討を行った.その結果から,所与の表情のカテゴリ-判断は,まず感情的意味空間のいずれかの位置に表象される,次に同じ空間に定位される各感情カテゴリ-の表情のプロトタイプからの距離が計算される,そしてその計算結果としてもっとも距離的に接近したプロトタイプを所有するカテゴリ-に分類される,というプロセスを経る可能性が示唆された. |
| 発表文献 | 厳島行雄: "誤情報効果研究の展望:Loftus paragdigm以降の展開." 認知科学. 3. 5-18 (1996) "Repetition priming of face recognition : Less talks more ?" The Second International Conference on Memeory.abstracts. 177- (1996) |