| 研究課題名 | 開眼手術における視運動系による歩行行動の発生・成立過程に関する心理学的研究 |
| レコードタイプ | 研究実績報告 |
| 報告年度 | 1997 |
| 研究期間 | 1995-1997 |
| 研究課題番号 | 07610088 |
| 研究代表者 | 佐々木 正晴 (ササキ マサハル) 弘前学院大学・文学部・教授 |
| 研究代表者番号 | 60178663 |
| 研究機関 | 弘前学院大学 研究機関番号:31104 |
| 研究種目 | 基盤研究(C) 研究種目コード:320 |
| 審査区分 | 一般 区分コード:03 |
| 研究分野[2] | 実験系心理学 研究分野コード:221 |
| キーワード | 開眼手術 / 視覚遮藪 / 視覚形成 / 歩行行動 / 認知地図 / 定位活動 / 知覚空間 / 早期手術 |
| 研究概要 | 本研究の目的は、開眼者について移動行動を介してその視覚行動空間を拡大するための実験的操作を明らかにすることであった。対象となった開眼者6名(ToM、KM、RN、OK、HT、YK)で、そのうちHT、YKは難聴を伴い生後1年以内に手術を受けたという点で、さらに、HTは左眼のみ手術を受けているという点でこれまでにない特殊性を具えていた。 1.ToM:歩行の際の認知地図の形成を図った。認知地図は座標軸の変換過程として現れた。すなわち、線路や道路などの実物、次いで東西南北、最終的に事物の配置という順で座標軸が作られた。場所によるランドマ-クは色を手がかりにして得られた。しかし、視空間の異方性が起こり、視線上方に位置する対象はラウンドマ-クとなり得なかった。 2.KM:屋外を歩くとき、眼を閉じ完全に触覚系に依拠したが、遊園地のゴ-カ-トの事態を設定するとそれを運転することができた。視覚系に依拠する事態の設定が必要である。 3.RN、OK:顔の識別を除くと対象認知においては支障がない段階まで進んだが、近所の道がわからないという問題が起こり、認知地図の作成が必要となった。 4.YK:5歳を過ぎたが掴まり立ちの段階にとどまる。歩行行動が成立するためには、運動機能の問題の他に視覚による定位機能の形成が必要であることが見い出された。手の助けを介する事態を通して定位活動の成立の兆しが見られた。 5.HT:左眼のみ手術を受けている。移動の際、左側空間は触覚系に依存する触覚空間であり、右側空間は視覚系に依存する視覚空間となっており、知覚系による空間分化が起こっていることが見い出された。 |
| 発表文献 | 佐々木 正晴: "開眼手術後における形の識別活動とその内的システム" 発達心理学研究. 7・2号. 180-189 (1996) 丹沢勉・佐々木正晴: "視覚障害者用ガイドロボットの心理的学評価" 感覚代行シンポジウム論文集. 第22号. 91-98 (1996) 丹沢勉・佐々木正晴: "ソナ-ベ-ス歩行ガイドロボットとその心理学的評価" 信学技報. 20・46. 79-84 (1996) |