双安定的運動ディスプレ-における仮現運動の自己相関的機構


研究課題名 双安定的運動ディスプレ-における仮現運動の自己相関的機構
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 1995
研究期間 1995-1996
研究課題番号 07610085
研究代表者 上野 雄宏  (ウエノ タケヒロ) 大阪市立大学・文学部・教授
研究代表者番号 10047079
研究機関 大阪市立大学 研究機関番号:24402
研究種目 一般研究(C) 研究種目コード:090
研究分野[2] 実験系心理学 研究分野コード:221
キーワード 仮現運動 / タ-ナス刺激図形 / グル-プ運動 / レィチァ-ド運動検出器
研究概要 双安定的な仮現運動を生起させる刺激図形として、タ-ナス(1938)の刺激形態(3本の光線よりなる2つのフレ-ム)を用いて基礎的デ-タを収集し、それにもとづいて仮現運動の機構に関する理論的解明へ手がかりを得た。1本の光線の大きさは幅24′×高さ1.3°で、3本の光線より構成される1フレ-ムの大きさは幅2°×高さ1.3°であった。第1フレ-ムと第2フレ-ムとの位相を0,50,100%と3条件を設定し、1フレ-ムの持続時間を25,50,100,400msecと変化させ、さらに2フレ-ム間の間隔時間(ISI)を5より165msecまで変化させて双安定的仮現運動の出現率を測定した。被験者は本研究の実行者および大学生であった。
位相を0と50%の条件下では、「グル-プ運動」(3本の光線が1パタ-ンとなって全体として左右に動いてみえる現像)の出現確率はISIの増加関数となり、その関数形はS字形をなすという目新しい知見を得た。そのため、出現確率をZ-変換してISIに対してプロットした。予想されるように、Z vs ISI曲線は直線によってうまく適合した。また、位相を100%の条件下では、「グル-プ運動」の出現はISIの変化とは独立であり、現象は常にみられた。
これらの知見から、レィチァ-ド運動検出器モデルを構成する時間的フィルタ-は、ガウス関数的であることが推測され、さらに演算操作は必ずしもレィチァ-ドによって仮定された減算の形式でなくてもよいことが明らかになった。


 

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