ワ-キングメモリ容量の個人差と語彙アクセス:事象関連電位のトポグラフィによる検討


研究課題名 ワ-キングメモリ容量の個人差と語彙アクセス:事象関連電位のトポグラフィによる検討
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 1996
研究期間 1995-1996
研究課題番号 07610078
研究代表者 苧阪 満里子  (オサカ マリコ) 大阪外国語大学・外国語学部・助教授
研究代表者番号 70144300
研究機関 大阪外国語大学 研究機関番号:14402
研究種目 基盤研究(C) 研究種目コード:320
審査区分 一般 区分コード:03
研究分野[2] 実験系心理学 研究分野コード:221
キーワード ワ-キングメモリ / 事象関連電位 / 語彙アクセス / トポグラフィ / リ-ディングスペンテスト
研究概要 本研究では、語彙アクセス過程におけるワ-キングメモリの個人差を、脳の生理学的基礎デ-タから測定することを目的とした。そこで、先行単語によるプライミング効果の大きさを、ワ-キングメモリの個人差の視点から分析した。そして、語彙アクセス過程の脳内メカニズムを探索するため、語彙アクセスと同期した事象関連電位の測定を行なった。
平成8年度には、言語の情報処理と関わるワ-キングメモリ容量の個人差を測定するリ-ディングスパンテスト(RST)を、大学生を対象として実施した。RSTの測定結果から、スパンが4.0以上の高スパン(ワ-キングメモリ容量が大きい)の被験者と、スパンが2.5以下の低スパン(ワ-キングメモリ容量が小さい)の被験者の2つのグル-プを設定した。2つのグル-プについて、単語の語彙アクセスに同期した事象関連電位の測定を行なった。そこでは、プライミムとタ-ゲットのそれぞれの単語が意味的に関連する条件と、意味的に関連しない条件を設定して、それぞれの条件ごとに反応時間と事象関連電位を測定した。事象関連電位は、陽性成分(p300)と陰性成分(N400)についてトポグラフィを求めた。
この結果、意味的関連条件に比較して、意味的非関連条件ではN400の増大が認められた。また、この負方向の電位の大きさは被験者により差があった。電位の増加は高スパンの被験者に、特に前頭部位に限局して増大する傾向が、トポグラフィから認められた。さらに、潜時200-400msの陽性方向のP300の成分も高スパンの被験者では、前頭部位を中心に増加する傾向が認められた。
発表文献 Osaka,M: "Working memory and working brain" International Journal of Psychology. 31. 20 (1996)
苧阪 満里子: "言語とワ-キングメモリ" 矢語症研究. (予定). (1996)
苧阪満里子: "ワ-キングメモリ容量の個人差と語彙アクセス" 日本生理心理学会第15回大会予稿集.


 

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