ニホンザルの種特異的音声の知覚に関する研究


研究課題名 ニホンザルの種特異的音声の知覚に関する研究
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2002
研究期間 2002-2002
研究課題番号 00F00733
研究代表者 小嶋 祥三  (コジマ,ショウゾウ) 京都大学・霊長類研究所・教授
研究機関 京都大学 研究機関番号:14301
研究分担者 CEUGNIET Miyuki  (クニエ ミユキ)  京都大学・霊長類研究所.  外国人特別研究員  
研究種目 特別研究員奨励費 研究種目コード:500
審査区分 外国 区分コード:22
研究分野[2] 実験系心理学 研究分野コード:221
キーワード 音声 / ニホンザル / 弁別
研究概要 サルにおける種特異的音声(クーコール)の個体性とその知覚について検討した。まず、飼育下のニホンザルのクーコールを録音し、音響分析を通して音声の個体性について検討した。結果、声の高さと長さが個体間で異なることが示された。また、加齢に従って声の高さが下がる傾向が見られた。
音響分析で得られた音声の個体性を、実際にサルが弁別可能であるのか検討する目的で、オペラント条件付けを用いて2頭のニホンザルに音声の個体弁別を訓練した。手続きは継時弁別で、最初に見本刺激として1頭のサルの音声が繰り返り呈示され、続いて異なったサルの音声が呈示された。この時にサルがレバーによって反応すれば正解で、報酬が与えられた。2頭のサルはこの課題を獲得し、クーコールによる個体の弁別が可能であることが示された。
続いて、音声の個体弁別においてどのような音響特性が重要であるかを検討する目的で、録音した音声の音響パラメータを操作した合成音を用いて同様の弁別実験を行なった。声の高さ・長さ・周波数特性について操作したところ、いずれの音響操作についても弁別に効果があった。すなわち、サルはこれらの音響的特性を含めた複合的手がかりによって個体弁別をおこなっていることが示唆された。
発表文献 Kojima S., Izumi A., Ceugniet M.:   "Identification of vocalizers by pant hoots, pant grunts and screams in a chimpanzee"  Primates (印刷中).  


 

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