中国、日本、米国:国家イノベーションシステムの比較研究


研究課題名 中国、日本、米国:国家イノベーションシステムの比較研究
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2004
研究期間 2003-2004
研究課題番号 03F03013
研究代表者 Lau Sim Yee  (ラウ シンイー) 麗澤大学・国際経済学部・教授
研究機関 麗澤大学 研究機関番号:32506
研究分担者 李 宏舟(LI Hongzhou)  (リ コウシュウ)  麗澤大学・経済社会総合研究センター.  特別研究員  
研究種目 特別研究員奨励費 研究種目コード:500
審査区分 外国 区分コード:22
研究分野[2] 経済理論 研究分野コード:271
キーワード ベンチャー産業 / クラスー / 初期条件 / 中関村 / 支援産業
研究概要 平成16年度は科学研究費補助金(特別研究員奨励費)の最終年度として主に日本と米国のベンチャー産業の発展、およびベンチャー性質が強いハイテク産業の発展に係わる産業クラスターの形成メカニズムを参考しながら、中国におけるベンチャー産業および同国のハイテク産業の発展を焦点に当てて実証分析を行った。この研究成果を別紙の研究発表に記入した通り、日本のベンチャー学会の学会誌『Japan Ventures Review』および中国の経済出版社が刊行した『ベンチャー産業の発展に係わる国際比較と含意(中国語)』に納めている。
『Japan Ventures Review』に納めた成果の要旨は次の通りである。すなわち、ハイテク産業に係わるクラスターの形成は利用さえていない技術、市場チャンス、そして能力が完全に発揮していない人材が暮らす-誕生の初期条件であることが可能性が高い。現在のシリコンバレーの成功を支える「第二の経済」は、市場メカニズムの下では、クラスター誕生の初期条件になり得ない。政府は政策企画でクラスターの誕生に影響を与えようとした場合、起業機会となる技術に起業家がアクセスできるような規制緩和を行い、能力を十分に発揮していない人材を流動化させて、彼らを起業家に転換させるプッシュあるいはプル条件を作る政策が必要であろう。されに、上述した供給サイドに重心に置いた政策に加えて、企業製品に市場を提供・拡大する方策も考えなければならない。
『ベンチャー産業の発展に係わる国際比較と含意(中国語)』に納めた概要は次の通りである。すなわち、90年代における日本経済不況の中で、ベンチャー産業が如何に発展させられ、これが近年のハイテクや知識産業の発展をもたらしたかを問題意識とした。こうした中で、ベンチャー産業の発展においてどのような制度・政策が導入され、そして如何なる制度のもとにベンチャー資本が動員され、それをベンチャー性質の高い新規産業の育成に貢献したかを分析の対象とした。また、この研究において、日本のベンチャー産業の発展を95-97年、00-01年の期間に区分して、それぞれを82-86年におけるベンチャー産業と比較し、90年代の特徴を抽出した。これらの分析結果をもとに、日本におけるベンチャー産業の発展に係わる政府の役割を吟味したうえで、その教訓を政策的な含意として抽出し、中国のベンチャー産業の発展に係わる研究課題の方向性を示した。
発表文献 李 宏舟, Lau Sim Yee:   "クラスー誕生の初期条件に関する一考察:「第二経済」は必要不可欠なのか"  Japan Ventures Review No.5.  23-32  (2004)  
李 宏舟:   "ベンチャー産業の発展に係わる国際比較と含意(中国語)"  56-93  (2005)  


 

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