| 研究課題名 | カンボジア元ポル・ポト派裁判の研究―大量虐殺行為の処罰と国際法 |
| レコードタイプ | 研究実績報告 |
| 報告年度 | 2003 |
| 研究期間 | 2001-2003 |
| 研究課題番号 | 13620039 |
| 研究代表者 | 北村 泰三 (キタムラ,ヤスゾウ) 熊本大学・法学部・教授 |
| 研究代表者番号 | 30153133 |
| 研究機関 | 熊本大学 研究機関番号:17401 |
| 研究種目 | 基盤研究(C) 研究種目コード:320 |
| 審査区分 | 一般 区分コード:03 |
| 研究分野[3] | 国際法学 研究分野コード:3403 |
| キーワード | カンボジア / ポルポト派 / 大量虐殺 / 国際法 / 国際刑事法 / 国際人権法 |
| 研究概要 | 1.本課題の問題状況 平成15年6月に国連とカンボジア政府との間の合意が正式に整い、ようやくポルポト派裁判の法的基盤が整備された。これはカンボジアと国連との協同による混合裁判所方式である。その意義、評価を巡って意見の対立もあるが、この機会を積極的に活かして裁判を進めるべきものと考える。 2.カンボジア視察とその成果 平成15年8月上旬にカンボジアを訪問し、ツールスレン監獄跡などの虐殺の現場を見学したり、政府関係者を含めてカンボジアの人々とも会ってポルポト派裁判に関する意見を直接聞く機会があった。丁度、カンボジア政府と国連との合意が成立した後であったために視察の意義は大きかった。 3.研究成果の取りまとめの状況 カンボジア訪問の報告を、大阪の人権団体の機関誌(国際人権ひろば)に発表した。この報告では、ポルポト派裁判の成否は、カンボジアの民主的国家体制の再生と新しい国連の再生との双方がかかっている重要な問題として捉えている。カンボジアにとってだけではなく、まさに国連に代表される国際社会における正義の実現に係わる問題である。 本研究テーマについては、ポルポト派の虐殺を検証する学術的な作業は相当程度あり、今後はそれを前提として、虐殺の責任者に対してどのような形で責任を問うかという問題が残っている。この問題は国際法、国際人権法および国際刑事法の視点が錯綜する広がりのあるから、幅広い観点から取りまとめる所存である。 研究の進捗をまとめる形で、2004年3月上旬に箱根で行われた国連再生に関する中央大学の研究会において「国際法上の個人責任の追及方法と国連の関与の在り方」というテーマで研究報告を行った。このような問題は、研究成果報告書としてまとめる作業に当たっている。 なお、北村は平成16年3月末をもって熊本大学を辞し、中央大学に転任するので、今後の研究発表も中央大学の発行する紀要等に掲載される。 |
| 発表文献 | 北村泰三:
"児童虐待の防止と行政の責任-ヨーロッパ人権裁判所の判例から-"
季刊 グローブ.
23-24
(2004)
北村泰三: "受刑者の権利に関する国際人権法" 法学セミナー 48巻・7号. 26-27 (2004) 北村泰三: "カンボジアの再生とポルポト派裁判" 国際人権ひろば 51号. 3-4 (2004) |