現代市民社会論における親密圏の意義と規範構造からの検討-DVを素材として


研究課題名 現代市民社会論における親密圏の意義と規範構造からの検討-DVを素材として
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2004
研究期間 2003-2004
研究課題番号 15530014
研究代表者 井上 匡子  (イノウエ マサコ) 愛知学泉大学・コミュニティ政策学部・助教授
研究代表者番号 10222291
研究機関 愛知学泉大学 研究機関番号:33904
研究種目 基盤研究(C) 研究種目コード:320
審査区分 一般 区分コード:03
研究分野[3] 基礎法学 研究分野コード:3401
キーワード 親密圏 / 現代市民社会論 / フェミニズム / ドメスティック・バイオレンス / 規範構造 / 公共性
研究概要 以下、四点からの研究を行った。
(1)思想史研究
「親密圏」は、近代社会とともに、成立した。それは個人主義の成立とも深く関わり、ポジティヴな面とネガティヴな面をもつ両義的な観念である。西欧家族史の流れと対照しつつ、この両義性を思想史的な観点から明らかにするとともに、その現代的な意義も明らかにした。
(2)現代市民社会論からの理論研究
親密圏がもつ市民社会・全体社会に対して持っている機能と意義を、現代市民社会論の観点から理論的に明らかにした。
(3)ドメスティク・バイオレンスを対象とする研究
(1)・(2)の基礎的・抽象的研究の成果をふまえて、親密圏における暴力であるドメスティク・バイオレンスを具体的な素材としてとりあげ、規範構造の観点から具体的な分析を行う。行政や司法システム、あるいは地域コミュニティと家族の関係等、還元すれば市民社会における規範と親密圏における規範との関係を主として、保護命令の法的性格に焦点を当て、親密圏への方の介入のありかたを巡って研究をすすめた。
また、同様に親密圏における暴力として位置づけうるストーカー・児童虐待との比較を通じて、DV及びそれに関する法的な対応の特徴を明らかにすると共に、親密圏の像及び底における法の役割を具体的な形で、提示した。
(4)研究の統合
(1)及び(2)のやや抽象的で理論的な研究と、(3)の具体的・実践的な研究のフィードバックを行い、あるべき制度の提言のために、どちらも不可欠の両輪として両者の統合を図った。上記の研究か、裏面の研究論文の他、2004年9月に行われた『第五回東アジアの法哲学シンポジウム』(北海道大学大学院法学研究科主催)にて報告した。
参照http://www.juris.hokudai.ac.jp/east-asia/
発表文献 井上匡子:   "親密圏の暴力としてのドメスティック・バイオレンス"  コミュニティ政策研究 第6号.  36-56  (2004)  


 

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