日本中世法における和与(和解)無効に関する実証的総合研究


研究課題名 日本中世法における和与(和解)無効に関する実証的総合研究
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2005
研究期間 2003-2005
研究課題番号 15730003
研究代表者 西村 安博  (ニシムラ ヤスヒロ) 同志社大学・法学部・教授
研究代表者番号 90274414
研究機関 同志社大学 研究機関番号:34310
研究種目 若手研究(B) 研究種目コード:260
研究分野[3] 基礎法学 研究分野コード:3401
キーワード 日本中世法 / 鎌倉幕府 / 和与 / 裁許状 / 私和与 / 仲人 / 調停 / 仲裁
研究概要 (1)鎌倉幕府の裁判手続過程において、和与がどのような手続過程を経ることによって成立したのか、という課題にういて取り組んだ。この課題については、既に平山行三氏による著書『和与の研究』によって、その一端が明らかにされているが、検討対象とされた史料群にも限界があり、十分な検討が果たされていないという恨みがあった。研究代表者は、本課題に取り組みにあたり、まず、鎌倉幕府の裁許状の中でも、和与に関係する史料を総合的に整理した上で、その中に現れる和与の成立手続過程を示す文言に注目し、これを和与の成立手続段階に即して、総合的に整理することを試みた。その成果は、西村安博「鎌倉幕府の裁判における和与の成立手続過程に関する若干の検討」(『同志社法学』第57巻第6号=山中俊夫教授古稀記念、2006年2月)において明らかにした。
(2)04年度においては、鎌倉幕府の裁判における和与・私和与・謀書に関する訴訟当事者の意識および裁判所の判断の仕方について、陽明文庫所蔵の近衛家領丹波國宮田荘をめぐる訴訟関係文書を主な素材として明らかにし、西村安博「鎌倉幕府の裁判における和与と謀書について-近衛家領丹波國宮田荘をめぐる訴訟關係文書を主な素材として-」(『同志社法学』第56巻第6号、大谷實教授古稀記念、2005年3月)を公けにした。05年度においては、(1)において得られた成果とも絡め合わせながら、和与の成立に至る裁判手続過程において、紛争関係人が第三者として、当該和与の成立手続において、どのように関与していたのかを追究した。すなわち、和与の成立手続過程において、仲人」的役割を担っていた紛争関係人の実態の一端を明らかにすることになった。その成果は、西村安博「鎌倉幕府の裁判における和与と仲人について」(『同志社法学』第57巻第7号=安藤仁介教授古稀記念、2006年5月刊行予定)において明らかにした。
発表文献 西村安博:   "鎌倉幕府の裁判における和与の成立手続過程に関する若干の検討"  同志社法学(同志社大学法学会編) 第57巻第6号(印刷中).   (2006)  
西村安博:   "鎌倉幕府の裁判における和与と仲人について"  同志社法学(同志社大学法学会編) 第57巻第7号(印刷中).   (2006)  
西村安博:   "書評 川合 康著『』鎌倉幕府成立史の研究』"  法制史研究(法制史学会編) 第55号(印刷中).   (2006)  


 

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