合衆国におけるジェンダー・セクシュアリティの冷戦体制の構築とその変容


研究課題名 合衆国におけるジェンダー・セクシュアリティの冷戦体制の構築とその変容
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2004
研究期間 2003-2004
研究課題番号 15510212
研究代表者 越智 博美  (オチ ヒロミ) 一橋大学・大学院・商学研究科・助教授
研究代表者番号 90251727
研究機関 一橋大学 研究機関番号:12613
研究分担者 吉川 純子  (ヨシカワ ジュンコ)  武蔵大学・人文学部欧米文化学科英米文化専攻.  教授  (20251316)   
研究種目 基盤研究(C) 研究種目コード:320
審査区分 一般 区分コード:03
研究分野[3] ジェンダー 研究分野コード:2701
キーワード アメリカ合衆国 / 冷戦 / 文化政策 / ジェンダー / セクシュアリティ / 核兵器 / プロパガンダ / トルーマン・カポーティ
研究概要 16年度は、当初の予定通り前年度に収集した資料の分析や研究成果の発表を目指し、次の段階として日本の戦後政策につなげる基礎研究をスタートした。
具体的には、越智は前年度の資料や基礎研究をもとに、冷戦時代の文学評価という視点を入れてトルーマン・カポーティの評伝(350枚)を脱稿した他、アメリカのジェンダー・セクシュアリティの歴史に関して吉川との勉強会で得た知見を生かしてCOEF-GENSJournal第3号に世紀転換期の男性セクシュアリティという視点を絡めてOwen Wisterを論じた英語論文を執筆した。その日本語版は鈴江璋子編『英米文学のリヴァーヴ』に所収、またアメリカのフェミニズムの概観を『言語』に執筆した。また、その間アメリカの第2次大戦後の文化政策について引き続き資料を読み込む中からJ.ミッチェナーの再読、収集資料から得た「情報図書館」の調査に入っている。吉川は、前年度の資料をもとに現在「合衆国における冷戦初期の核文化(アトミック・カルチャー)」というタイトルのもと、『武蔵大学人文学会雑誌』平成17年度発表予定の論文を執筆中のほか、冷戦時代のジェンダー・セクシュアリティ体制の犠牲者とも言えるアメリカ文学者Newton Arvinの伝記の翻訳を鋭意進行中である。その他、セクシュアリティ研究との関係でJudith Halberstamの講演"Female Masculinities : Historical and Contemporary"の英文による要約をCOE F-GENS Journal第3号に執筆。フェミニズムの歴史について得た知見を生かして書評も掲載している。また、前年に得た資料から、さらに冷戦期のオリエンタル表象へと関心を広げつつある。
両名共に、当初の目的を果たし、また戦後の文化政策について日米両面からの再検証を行うという次の研究目標へと歩を進めている。
発表文献 越智博美:   "フェミニズムが変えた社会"  言語 Vol.34 No.2.  48-51  (2005)  
越智博美(Hiormi Ochi):   "Why is He a Southerner? : The Imperial Body of the Hero of The Virginian"  COE F-GENS Journal vol.3.  302-307  (2005)  
越智博美:   "トルーマン・カポーティーー人と作品"  勉誠出版(6月出版予定・3月現在初校終了).  301  (2005)  
越智博美執筆, 鈴江璋子編著:   "『英米文学のリヴァーブーー境界を超える意志』うち、「南部の男-共和国としての男の身体」"  開分社出版(121-148頁所収).  389  (2004)  


 

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