女性の身体性の知恵にねざしたウィメンズヘルスのモデルの確立


研究課題名 女性の身体性の知恵にねざしたウィメンズヘルスのモデルの確立
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2005
研究期間 2004-2005
研究課題番号 16510211
研究代表者 三砂 ちづる  (ミサゴ チヅル) 津田塾大学・学芸学部・国際関係学科・教授
研究代表者番号 70342889
研究機関 津田塾大学 研究機関番号:32642
研究種目 基盤研究(C) 研究種目コード:320
審査区分 一般 区分コード:03
研究分野[3] ジェンダー 研究分野コード:2701
キーワード 社会医学 / 女性の保健 / 公衆衛生
研究概要 当研究では、以下のことを主な目的とした。
I.現在の日本における生殖年齢(reproductive age)にある女性の身体感覚、女性性への受け止め方、医療とのかかわりを明らかにする。
II.現在使われている"ウィメンズヘルス"、"Gender Specific Medicine"(GSM:女性に特化した医療)について詳細な定義とその背景について明らかにする。
III."医療が女性の体を管理するのではない女性の保健モデル"の理論的枠組みについて検討する。
I.に関しては、初年度の質的調査を基礎として、都内の女子大生350名を対象として身体感覚、女性性への受け止め方、医療依存、などに関して横断研究をおこなった。これらの研究項目に対して、重要な背景であると考えられる母娘関係に関して測定するための「母娘関係尺度」も作成した。母と娘の関係が受容に満ちた親密なものであれば、娘の身体感覚、女性性への受け止め方が肯定的になることが伺われた。母娘の関係が支配・従属的であると、娘は医療サービスへの依存が増していた。
II.に関して、アメリカと日本における背景について文献研究を行った。アメリカにおいて「ウィメンズヘルス」は60年代以降の女性運動の影響が色濃く見られ、Self-help clinicなどを中心とする、「専門職から自らの体をとりもどす」ことを目的とする活動が展開されていった。一方90年代後半から使われるようになったGSMは、臨床家の間から生まれてきた医療の一分野である、ということが明らかになった。日本では、2000年以降、GSMという言い方が使われるようになったが、「ウィメンズヘルス」と同義で使われており、どちらも、「医療の一分野」としてのとらえ方しか存在していない。
生物医学的なモデル以外の女性の保健モデルについてレビューを行ったうえで、この研究では、「潜在能力開発モデル」の枠組みを提示した。


 

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