糖鎖を基盤とするケミカルプローブライブラリーの効率的合成法の開発


研究課題名 糖鎖を基盤とするケミカルプローブライブラリーの効率的合成法の開発
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2005
研究期間 2004-2005
研究課題番号 16710155
研究代表者 田中 浩士  (タナカ ヒロシ) 東京工業大学・大学院・理工学研究科・助手
研究代表者番号 40334544
研究機関 東京工業大学 研究機関番号:12608
研究種目 若手研究(B) 研究種目コード:260
研究分野[3] 生物分子科学 研究分野コード:2401
キーワード オリゴ糖 / ケミカルプローブ / 固相合成法 / ルイスX / ガン抗原 / 蛍光標識 / グライコミクス / ワンポットグリコシル化反応
研究概要 細胞表層に存在する糖鎖は、他の細胞表面に存在する蛋白質や糖鎖と相互作用することにより、細胞の分化誘導、接着などに関わっていることが知られている。したがって、糖鎖が司る機能を制御することは新たな創薬戦略に繋がる。特に、幹細胞の分化誘導に関わる糖鎖は、再生医療において非常に重要なツールとなることが期待できる。そこで、糖鎖の機能解明を目的として、様々な糖鎖を有するケミカルツールが必要とされている。近年のコンビナトリアルケミストリーの発展により、様々な種類の骨格を有する保護糖鎖のパラレル合成が可能になってきている。ケミカルツールライブラリーの構築の構築には、これらの糖鎖の脱保護、および、蛍光分子や基盤への固定化の足掛かりの導入を行わなければ、ならない。しかしながら、無保護の糖鎖誘導体は、高極性で取り扱いが難しため、従来法で、多種類の糖鎖を一度に扱うには、困難である。そこで、本研究では、固相合成法を用いる保護糖鎖の脱保護、そして、ハイブリッド化について検討する。昨年度までに、プレリンカーを用いる新規固相脱保護法の開発と、それを利用した単純な単糖の脱保護に成功している。本年度は、複雑なオリゴ糖の脱保護を検討した。標的として分岐構造を有するトリメリックルイスX10糖および、ダイメリックルイスX7糖を選択した。これらのオリゴ糖は、ワンポットグリコシル化を利用して効率的に合成した。得られた保護オリゴ糖を本研究で開発した脱保護法を利用して、完全脱保護を行なうことに成功した。さらに、固相上に固定化された無保護糖を利用しする蛍光標識化ケミカルプローブの合成にも成功した。
発表文献 Hiroshi Tanaka:   "Stereoselective Synthesis of Oligo-α(2,8)-3-deoxy-D-manno-2-octulosonic Acid Derivatives."  Angew. Chem., Int. Ed. 45.  770-773  (2006)  
Hiroshi Tanaka:   "Synthetic Study of α(2,8) Oligosialosides using N-Troc sialyl N-Phenvltrifluoroimidate"  Heterocycles 67.  107-112  (2006)  
Hiroshi Tanaka:   "Synthesis of DTPA-Conjugated (1,4) Linked 2-Aminoglycosides Varying in the Anomeric Configuration and their MRI Contrast Effect."  Org. Biomol. Chem. 3.  3311-3328  (2005)  
Hiroshi Tanaka:   "Effective One-Pot Synthesis of H type 1 and 2 Trisaccharide Derivatives Usjng Glvcal Epoxide."  Chem. Lett. 34.  400-401  (2005)  
Hiroshi Tanaka:   "Automated Parallel Synthesis of a Protected Oligosaccharide Library Based upon the Structure of Dimeric Lewis X by One-Pot Sequential Glvcosvlation."  Synlett.  824-828  (2005)  
Hiroshi Tanaka:   "Efficient Stereoselective Synthesis of γ-N-Glycosyl Asparagines by N-Glvcosvlation of Primary Amide Groups."  J. Am. Chem. Soc. 127.  1630-1631  (2005)  


 

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