海洋微生物の固体培養による新規活性物質の探索


研究課題名 海洋微生物の固体培養による新規活性物質の探索
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2005
研究期間 2004-2005
研究課題番号 16651111
研究代表者 小林 資正  (コバヤシ モトマサ) 大阪大学・大学院・薬学研究科・教授
研究代表者番号 40116033
研究機関 大阪大学 研究機関番号:14401
研究種目 萌芽研究 研究種目コード:401
研究分野[3] 生物分子科学 研究分野コード:2401
キーワード 海洋微生物 / 個体培養 / 分化誘導物質 / 細胞毒性物質 / 神経保護物質 / 海洋放線菌
研究概要 海洋微生物を対象にして、培養方法を工夫することで、微生物の二次代謝成分からの新しい活性物質の探索法を開拓する目的で検討している。放線菌等の微生物の培養を穀類を用いる固体培養で行うと、同菌の液体培養では全く生産されなかった化合物が生産されることを見出した。そこで、海底土壌から分離した海洋微生物を対象に種々の穀類を用いる固体培養で培養することにより、新たな二次代謝成分を産生させて、得られる抽出エキスから活性試験を指標に新規活性成分を探索する手法を確立する。これまでに分離している海洋微生物(放線菌ならびに真菌)と、新たに神戸市新舞子で採取した海底土壌とインドネシアで採取した海綿から塩分を含む寒天培地を用いて分離した海洋微生物を研究材料とした。各微生物を穀類と人工海水から調整した固体培地を用いて培養を行った後に、培養物の抽出エキスを作成した。得られた海洋微生物の抽出エキスについて、1)Neuro2A神経芽細胞種に対する神経分化誘導物質の探索、2)KB3-1腫瘍細胞に対する細胞毒性物質の探索、3)MG63ヒト骨肉腫細胞を用いたp21プロモーター領域の活性化物質等の探索、等の活性試験を用いてスクリーニングした。そして現在までに海生真菌Emericella variecolor GF10株の代謝産物から、神経芽細胞腫(Neuro2A)に神経突起を進展させるセスタテルペンophiobolin類8種と特異な化学構造を有する新規ポリアミドshimalactone A, Bを見出し、その全化学構造を明らかにした。
発表文献 N.Kotoku:   "Absolute stereo-structure of kendarimide A, a novel MDR modulator, from a marine sponge."  Heterocycles 65.  563-578  (2005)  
X-Q.Ren:   "GSH inhibits trypsinization of the C-terminal halt of human MRP1"  J.Biol.Chem. 280.  6231-6237  (2005)  
N.Kotoku:   "Efficient total synthesis of bastadin 6, an anti-angiogenic brominated tyrosine-derived metabolite from marine sponge."  Tetrahedron 61.  7211-7218  (2005)  
H.Wei:   "Shimalactone A, a, novel polyketide, from marine-derived fungus Emericella variecolor GF10"  Tetrahedron 61.  8054-8058  (2005)  
T.Noguchi:   "MRP1 mutated in the L0 region transports SN-38 but not leukotriene C4 or estradiol-17 (β-D-glucuronate)"  Biochem.Pharmacol. 70.  1056-1065  (2005)  
H.Wei:   "Shimalactones, neuritogenic polyketides from a marine-derived fungus Emericella variecolor GF10"  Hetericycles 68.  111-123  (2006)  


 

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