6-位に修飾を受けたグルコシドを認識する加水分解酵素の反応機構と擬似糖


研究課題名 6-位に修飾を受けたグルコシドを認識する加水分解酵素の反応機構と擬似糖
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2005
研究期間 2004-2005
研究課題番号 16651110
研究代表者 坂田 完三  (サカタ カンゾウ) 京都大学・化学研究所・教授
研究代表者番号 20087563
研究機関 京都大学 研究機関番号:14301
研究分担者 平竹 潤  (ヒラタケ ジュン)  京都大学・化学研究所.  助教授  (80199075)   
清水 文一  (シミズ ブンイチ)  京都大学・化学研究所.  助手  (50324695)   
研究種目 萌芽研究 研究種目コード:401
研究分野[3] 生物分子科学 研究分野コード:2401
キーワード ビシアニンハイドロラーゼ / β-プリメベロシダーゼ / フルカチンハイドロラーゼ / 糖転移反応 / 6-位修飾グルコシド / ジグリコシダーゼ / 基質認識
研究概要 申請者らは微生物由来ジグリコシダーゼと植物由来ジグリコシダーゼの基質認識の違いを明らかにするため,6-位に種々の修飾基を導入したp-ニトロフェニルグルコシド(6-modified pNPGlc)を合成し,これらに対する活性をそれぞれの酵素に対して測定した.申請二年目において,6-modified pNPGlcの植物由来ジグリコシダーゼに対する結合実験を行った.その結果,用いた3つの植物由来ジグリコシダーゼのうちプリメベロシダーゼおよびフルカチンハイドロラーゼは,6-modified pNPGlcに対して結合能を全く示さなかったのに対して,ビシアニンハイドロラーゼは炭素鎖長が3および4の6-modified pNPGlcに対して結合活性を示した.進行した反応は,活性は低いながらも,与えた基質の水酸基に対する糖転移反応であった.この転移反応系にグルコースを糖受容体として混在させても,転移反応はグルコースに対して進行せず,与えた基質の水酸基に対してのみ生じた.植物由来の3つのジグリコシダーゼのアミノ酸配列を立体構造を考慮して比較すると,活性ポケット入り口に位置するTrpが6-modified pNPGlcに対して結合・糖転移能を示したビシアニンハイドロラーゼのみに存在することが分かった.その他2つのこの位置はAlaであった.このことからこのTrpが芳香環π-π相互作用により基質認識,とくにアグリコンの芳香環認識だけでなく,糖転移反応における糖受容体の認識に関わっていることが示唆された.さらに用いた基質の水中での立体構造を1D-1H,2D-NMR,およびNOE, NOESYを用いて解析を行っている.


 

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