新規食中毒原因貝毒アザスピロ酸類の合成研究とその作用機作の解明


研究課題名 新規食中毒原因貝毒アザスピロ酸類の合成研究とその作用機作の解明
レコードタイプ 研究実績報告
報告年度 2004
研究期間 2003-2004
研究課題番号 15710167
研究代表者 石川 裕一  (イシカワ ユウイチ) 慶應義塾大学・理工学部・助手
研究代表者番号 40348826
研究機関 慶應義塾大学 研究機関番号:32612
研究種目 若手研究(B) 研究種目コード:260
研究分野[3] 生物分子科学 研究分野コード:2401
キーワード アザスピロ酸 / 貝毒 / ムラサキイガイ / 食中毒
研究概要 アザスピロ酸類はアイルランド産養殖ムラサキイガイから単離された新規食中毒原因貝毒であり、その分子内にアザスピロ環、ジオキサビシクロノナン環、トリスピロ環など特長的な構造を有していることから、合成化学的にも非常に興味深い化合物である。その生物活性についてはいくつかの報告がなされているが、詳細な生物活性発現の機構についてはいまだ明らかとなっていない。以上のようなことから報告者は、アザスピロ酸類の生物活性発現の機構解明を目的として合成研究を行った。
本年度においては、アザスピロ酸のFGHI環部分の合成について検討を行った。アザスピロ酸FGHI環部分については、いくつかの研究グループによりその合成が報告されているが、より効率的な合成法の開発を目指し研究を行った。合成計画としては、FGHI環部分を大きく2つのフラグメントへと分割し、各々のフラグメントを別途合成した後カップリングを行うことによって、アザスピロ酸FGHI環部分が得られるものと考えた。
まずI環部分については、既知の方法により容易に合成可能な光学活性なラクトンより数工程を経ることで合成することができた。またFGH環部分については、安価で入手容易なD-グルコースを出発原料とし、その既存の立体化学を利用することによりC30位のメチル基を立体選択的に導入することができた。さらに増炭、保護基の付け替え、官能基変換を適宜行うことによって、アザスピロ酸FG環部分に相当するアセタール化合物を得ることに成功した。このことにより、アザスピロ酸FGHI環部分のC36位アセタール炭素を除いた、全不斉中心を含む2つのフラグメントの合成を行うことができた。
発表文献 小鷲聡美:   "The first total synthesis and absolute stereochemistry of plakortone G from the Jamaican sponge Plakortis sp."  Tetrahedron Letters 45・22.  4393-4396  (2004)  
飯嶋大輔:   "The first total synthesis of SB87-Cl and pestalone, novel bioactive benzophenone natural products"  Tetrahedron Letters 45・28.  5469-5471  (2004)  


 

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